攻殻機動隊

「攻殻機動隊」というアニメのタイトルを聞いたことがありますか?このページを開いたということは、知っているということですよね。(笑)アニメを全く見ない人はわかりませんけれど、攻殻機動隊は世界的にも非常に人気があります。

攻殻機動隊とは?

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攻殻機動隊=アニメと思っている人も多いのですが、攻殻機動隊はもともとコミックが原作です。原作は士郎正宗氏の作品「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」で、コミックは1巻、1.5巻、2巻の3冊が発売されています。劇場用アニメ、テレビアニメ、そして原作の総称として「攻殻機動隊」または略して「攻殻」と呼ばれています。攻殻機動隊の舞台は、情報ネットワークが発達し、人が直接ネットにアクセスすることができるようになった2030年前後の「電脳化社会」です。その電脳化社会でおこる事件を捜査していくのが攻殻機動隊と呼ばれる組織なのです。この攻殻機動隊、劇場版アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」が公開された当時を知らない人も多いでしょう。どちらかというと日本国内よりもアメリカをはじめとした海外で高く評価された作品でもあるのです。海外で評価されたことにより、日本でも評価されるようになった作品なのです。

攻殻機動隊の作品

攻殻機動隊は、劇場版とテレビ版ではストーリーが違うのです。劇場版は原作コミックに沿ったストーリー展開、テレビ版は原作をベースにしてはいますが、別のストーリーが展開していきます。劇場版攻殻機動隊とテレビ版攻殻機動隊はパラレルストーリーと考えた方がよいでしょう。

<劇場版攻殻機動隊>

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊

1995年に公開された劇場版アニメです。日本で公開された時は、内容が難しいこともあり高い評価を得ることができませんでしたが、アメリカをはじめとした海外では高い評価を得ました。特にアメリカでは、セルビデオがビルボードで全米1位を取るほどの人気でした。

GHOST IN THE SHELLは、2029年の日本が舞台です。ネット技術が進歩し、人々は電脳化と呼ばれる脳を直接ネットに繋げ、身体をサイボーグ化することができる未来の話です。主人公は攻性の組織である公安9課、通称攻殻機動隊のリーダーでもある草薙素子を中心に進んでいきます。脳以外の全身ほとんどをサイボーグ化した素子は、人間としての自己の確証に疑問を持ちつつ生きていました。「本当に今、自分は自分なのか。生きているのか」そんなとき「人形使い」とよばれる人を操るAIの事件が起こります。

イノセンス

GHOST IN THE SHELLの続編でもあるイノセンスは2004年に公開されました。この作品が公開された時、すでにテレビ版の攻殻機動隊の人気はかなりありましたから、知っている人も多いでしょう。イノセンスでの主人公は草薙素子ではなくバトーです。物語は素子が消えてから3年後の2032年が舞台です。少女型のガイノイドが暴走する事件が発生し、バトーは相棒のトグサと捜査に乗り出します。この作品は映像が非常に美しく、特に祭りのシーンは必見です。カンヌ映画祭のコンベンション部門にも出品された作品です。「イノセンス」という作品だけを見てもストーリーの内容はほとんどわかりません。イノセンスを観るならば、前作のGHOST IN THE SHELLから観ることをオススメします。

<テレビ版攻殻機動隊>

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

テレビ版攻殻機動隊は、劇場版とは違うストーリーで『草薙素子が「人形使い」に出会わなかったら』というパラレルストーリーです。各設定は原作に沿っていますが、内容はオリジナルです。時々、攻殻機動隊1.5巻の話が参考にされている話もあります。全26話で2002年にスカパーで月に2話ずつ放映されました。その後、日本テレビ系列で放映されましたが、道徳的配慮から3話が除かれています。ストーリーの流れ上、除いてしまうと内容がわからなくなってしまう話も除かれているため、攻殻機動隊S.A.Cをきちんと理解したい人はDVDで見ることをオススメします。攻殻機動隊はスカパーで放映されたときとテレビ版で放映されたときとではオープニング、エンディングの曲が違いますよ。

攻殻機動隊S.A.Cは基本的に1話完結なのですが、「笑い男事件」を中心にした大きな流れの話があるため、「笑い男事件」のストーリーとは直接関係ない1話完結型の話を『a stand alone episode』「笑い男事件」関連の話を「complex episodes」と分けられています。このエピソードの違いは、各話のサブタイトル画面の背景色と小さくどちらのエピソードか書かれているので見分けることができます。1話完結型は緑背景、笑い男事件は青背景です。後に笑い男事件だけの話をまとめたDVD「The Laughing man」が発売されています。攻殻機動隊S.A.C全部を観るのは大変だから大筋の話を知りたいという人にはいいかもしれません。全話見ることをオススメしますが…。最後が近づくにつれ、一体どうなるんだろう!?とどんどんストーリーに引き込まれていきます。

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG

2004年にスカパーで放送されました。攻殻機動隊2nd GIGもS.A.Cと同様に月に2話ずつの放映でした。その後、日本テレビ系列でも放送されました。ストーリーは「個別の11人」を中心にさまざまな事件が複雑に絡んでいきます。伏線も多く、最後のほうになってバラバラに思えていたストーリーが一つに繋がっていく考え抜かれた作品でもあります。攻殻機動隊2nd GIGは原作とは全く違うストーリーですが、1シーンだけ原作部分が使われています。それを観ると「これはどういうこと!?まさか…」といろいろ想像させられてしまいます。地上波で放映された時は1話が除かれています。

攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGもS.A.Cと同様にエピソードごとに分けられています。「個別の11人」とは関係のないストーリーは「dividual episodes」、「個別の11人」関連は「individual episodes」、そして「個別の11人」とゴーダが関わっている事件の絡み合ったストーリーを「dual episodes」と3つに分けられています。こちらも「個別の11人」のストーリーだけをまとめた「Indibidual Eleven」というDVDが発売されています。攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIGを観ずにこの作品を見ても楽しむことができますが、少しわかりづらい部分があるかもしれません。草薙少佐の過去も語りのみの紹介ですから、全話のストーリーを見てからの方がもっと楽しめるでしょう。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

2006年夏に公開される予定だった100分の長編アニメだったのですが、延期されました…。正式公開の時期は現在未定です。また、映画で公開するのかスカパー有料で放映されるかなどの公開方法も未定です。舞台はS.A.C. 2nd GIGから2年後の設定で『傀儡廻(くづつまわし)』との戦いが描かれます。S.A.C. 2nd GIGのエンディングが「どうなるんだろう?」と思わせる終わり方でもあったので、この作品での草薙少佐の動向や他のメンバーの動きが気になるところでもあります。

攻殻機動隊の影響

アニメである攻殻機動隊はさまざまな方面に大きな影響を与えた作品でもあります。

マトリックス

アメリカの大ヒット映画「マトリックス」は、攻殻機動隊の影響をかなり受けています。マトリックスの監督であるウォシャウスキー兄弟はマトリックスを製作するきっかけになったのは「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」だとはっきり言っています。たしかに、似ている部分がたくさんありますよね。マトリックスのオープニングは、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」とほぼ同じですし、ネットの世界という設定そのものも非常にマトリックスが影響を受けているのがわかります。

光学迷彩

攻殻機動隊の作品中で「光学迷彩」というものが出てきます。この光学迷彩は、身につけると周囲にあわせて模様が変化し、人の目でとらえられなくなる特殊なスーツとして攻殻機動隊の中に出てきます。いかにもSFチックで到底ムリそうにも思えますが、実際に光学迷彩の研究が東京大学でも行なわれています。実験段階の光学迷彩スーツの画像を見ることができますが、あと何年かすれば、攻殻機動隊の中で使われているものと同じものができるのではないかと思ってしまうくらいです。

原作の攻殻機動隊という作品が発表されたのは1989年です。15年以上経った現在になって、実現できそうな技術やネットの普及を描いた作品は今でもとても新鮮に見えます。コミックは文字がとても多く、難しい言葉もたくさん出てくるので、何度も読み返してしまいます。そしてアニメの攻殻機動隊も原作と同様に素晴らしい作品なのです。まだ観たことがないのなら、ぜひ観てみてください。DVDは、話と話の間に「タチコマな日々」という和めるショートアニメもありますよ。

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